車中泊でも使える500Wの小さなIHクッキッグヒーター・コトル・レビュー
ポータブル電源でも使える消費電力500WのIHクッキッグヒーターを購入してみました。500Wといえばかなり小さなIHクッキッグヒーターですが、使えるのか、使えないのか色々な料理で検証してみました。
500Wの小さなIHクッキッグヒーター『コトル』
先日組んだサブバッテリー(ポータブル電源)用にと、500WのIHクッキッグヒーターを購入してみました。
今すぐ購入500WはIHクッキッグヒーターとしては最小サイズ?で、ポータブル電源でも使えるのは良いとしても、果たして実際の調理で使えるパワーがあるのでしょうか、気になるところです。
※ポータブル電源でも使えるかはバッテリー容量とインバーターの性能によります。
▶インバーターの選び方
IHクッキングヒーター『コトル』のサイズはW170×D190×H60mmと非常にコンパクトで車の中でも邪魔になりません。
またこのサイズならデスクの横においてお茶やコーヒーなどの保温にも使えるのが良いですね(60度の保温モードもあります)。
500WのIHクッキッグヒーター・コトルを使ってみる
いくらポータブル電源で使えるクッキッグヒーターと言っても、火力が弱いのでは話になりません。
例えば私が所有しているシガーソケットでお湯を沸かすポット『ワクヨさん』は、コップ1杯(200ml)のお湯を沸かすのに約20分かかります。
しかもポットのサイズは400mlなので、大きなカップラーメンを食べようとするとお湯が足りません。
IHクッキッグヒーター『コトル』に付属の鍋は満水容量が約1.9L(実用量1.3L)で、カップラーメンはもちろん、パスタを茹でたり蕎麦やうどんを茹でることも可能。
もちろん付属の鍋だけでなく、IHに対応の他社製の鍋やフライパンなども使うことが出来ますので用途は広いです。
コトルでカップ1杯のお湯を沸かしてみる
それでは早速、100Vの家庭用コンセントにつないでカップ1杯のお湯(200ml)を沸かしてみましょう。
室温25度で約6分で沸騰しました。
印象としては意外とハイパワーで早く沸く印象です。ONにしてすぐに鍋が熱くなり、3分過ぎから湯気が出始めました。もちろんシガーソケットの『ワクヨさん』よりも早いですね。
ちなみにIHクッキッグヒーター『コトル』にはHigh(100度)、90度、80度、Warm(60度)の4つのモードがありますが、ワットモニターで消費電力を測定してみると、High(100度)は450W、その他のモードでは2~350W程度を行ったり来たり変動して温度調整しているようでした。
お茶を飲むときは80度にセットします。
緑茶は低温で淹れると甘くて美味しいんですよね。また、冷めたお茶やコーヒなどもコトルの保温モード(Warm(60度))を使えば数秒で温まります👍
※ホーローのマグカップはIHに対応しているのでこのようにお湯を沸かすことも保温(温め直し)も可能です。
コトルでインスタントラーメンを作ってみる
続いて、インスタントラーメンを作ってみます。
室温25度で、500mlのお湯が沸くまで約12分程度かかりました。
そこにラーメンとお肉、適当な野菜を入れて出来上がり。
500Wなので沸騰するまでは多少時間がかかりますが、一度沸騰してしまえば普通の家庭用のコンロと変わりません。これは非常時には贅沢すぎる。
コトルを炒めものに使ってみる
続いては炒めものです。20cmのIH対応プライパン(底の直径は15cm)に、豚肉と野菜を入れ炒めた後に水溶き片栗粉(あんかけ)を入れてひと煮立ち。
美味しいかた焼きそばが出来ました。
続いてインスタント焼きそばを作ってみます。
インスタント焼きそばは肉や野菜を炒めた後に乾麺を入れ、麺を柔らかくして水分を飛ばす必要があるのですが、パワーが無さすぎてえらく時間がかかりました。
フライパンでは表面積が大きく熱が逃げやすいのかと、付属のお鍋でもやってみましたが特に変わりませんでした。
コトルでご飯を炊いてみる
続いてご飯を炊いてみます。
白米:2合
水:400ml(1合の場合は200ml)
を入れて30分以上浸水し、100度のモードで15分。その後60度の保温モードにして15分蒸らしました。
お鍋はコーティングしてあるので焦げ付きません。問題なく美味しいご飯が炊けました
炊いたご飯で卵かけご飯をいただきます。
ワットモニターで電気代の比較
コトルを買った目的は、車中泊や非常時にポータブル電源でご飯を炊きたいからです。以前の実験では私のサブバッテリー(ポータブル電源)でも420Wの炊飯機でご飯が炊けたのですが、このコトルでも炊ければ最強です。
その炊飯機とコトルでご飯を炊いたときの電気代をワットモニターで比較してみます。
手持ちの炊飯機の消費電力は420Wでコトルは500Wですが、常にその消費電力を使っているわけではなくて、ON/OFFをうまく切り替えて動作しているので電気代が気になっていました。
電気代が少ないほうが当然バッテリーにも優しいですよね。
電気代 | 消費電力 | |
---|---|---|
炊飯機(標準炊き) | 2.26円 | 0.10kWh |
炊飯機(早炊き) | 2.46円 | 0.11kWh |
コトル | 2.2円 | 0.10kWh |
結果はどれも同じような感じですが、炊飯機の早炊きモードは時短な分少しだけ電気代がかかるようです。
コトルをサブバッテリー(ポータブル電源)に繋いで使ってみる
IHクッキッグヒーター『コトル』は普通の家電なので、火力が少し弱くても普通の100Vで調理が出来るのは当たり前です。
私がこれを買ったのは非常時や車中泊で使うため。
先日自作したサブバッテリー(ポータブル電源)には1000W(瞬間最大2000W)のDC/ACインバーターを繋いでいるのですが、これで調理できないと買った意味がありませんので、早速チャレンジ!
豚肉と大根、油揚げ、麩、わかめ、豆苗などあるものを適当に入れて味噌汁というか豚汁を作ってみました(量は適当に4~5人前?)。
結果から言うと、1000W(瞬間最大2000W)の正弦波DC/ACインバーターでも問題なく使用できました。
調理時間は約30分で、バッテリーの消費は100%▶60%になりました。
まとめ
『コトル』は500Wなので火力などあまり期待していなかったのですが、想像以上に使えるIHクッキッグヒーターでした。
コーヒー1杯のお湯が約6分、ラーメン1杯分のお湯500mlが12分程度で沸くのですから全く問題ありませんね。
それとこの小ささがとても魅力的で、サブバッテリーシステム(ポータブル電源)との組み合わせで場所を取らずにいつでも車中(車中泊)でも調理できますし、付属の1.9Lのお鍋だけでなく、IH対応であれば他社製のお鍋やフライパンでも調理出来るというのも素晴らしい点です。
またデスク脇に置いても邪魔にならないサイズなので、60度の保温モードでいつでも温かいお茶を飲むことも出来るというのも良いです(IH対応のカップに限ります)。
ただし、炒めものに関してはやや難アリでパワー不足を感じましたが使えないことはありません。
災害対策としては、先日組んだサブバッテリー(ポータブル電源)と、このコトル、それとお水やお米、パスタやインスタントラーメンなどをストックしておけば数日は大丈夫だと思います。
さらにカセットコンロも用意しておけば万能だと思います。
※コトルをポータブル電源で使用するにはインバーターは1000W以上、バッテリーは45Ah以上のものがおすすめです。
詳しい計算方法は:
▶正弦波のDC/ACインバーターの選び方とレビュー
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※車中泊で使用するなら500W未満の機器が無難なのではないかと思います。
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