神社または神棚への拝礼作法の紹介。神棚拝詞(かみだなはいし)とは神棚に向かって奏上する祝詞です。

神棚拝詞(かみだなはいし)
テキスト版:
此〈こ〉の神〈かむ〉床〈どこ〉に坐〈ま〉す
掛〈か〉けまくも畏〈かしこ〉き
天照大神〈あまてらすおおみかみ〉
産土大神〈うぶすなのおおかみ〉等〈たち〉の大前〈おおまえ〉を
拝〈おろが〉み奉〈まつ〉りて
恐〈かしこ〉み恐〈かしこ〉みも白〈もう〉さく大神〈おおかみ〉等〈たち〉の
広〈ひろ〉き厚〈あつ〉き御恵〈みめぐみ〉を
辱〈かたじけな〉み奉〈まつ〉り
高〈たか〉き尊〈とうと〉き神〈み〉教〈おしえ〉のまにまに
直〈なお〉き正〈ただ〉しき真心〈まごころ〉もちて
誠〈まこと〉の道〈みち〉に違〈たが〉ふことなく
負〈お〉ひ持〈も〉つ業〈わざ〉に勤〈いそ〉しみ、励〈はげ〉ましめ給〈たま〉ひ
家〈いえ〉門〈かど〉高〈たか〉く、身〈み〉健〈すこやか〉に
世〈よ〉のため、人〈ひと〉のために尽〈つく〉さしめ給〈たま〉へ
と、恐〈かしこ〉み恐〈かしこ〉みも白〈もう〉す。
要約:神棚の神様(天照大神、産土神)に、「正しい心を持って世のため人のために尽くします」という決意表明のようなものでしょうか。
※写真は 西牟田崇生『家庭の祭祀事典 神棚と敬神行事』よりキャプチャーしたものです。
神棚や神社参拝の際に参考にして下さい。
神棚拝礼の作法

手を洗い、口をすすぐなど、身を清め衣服を正した後に
その1
- 揖(ゆう)をし、宮形の扉を開き、再度、揖(ゆう)
※揖(ゆう)とは拝につぐ敬礼作法で軽いお辞儀に相当
※宮形の開閉にはこだわる必要ない - 揖(ゆう)をし、神饌(洗米、水、塩)を供えて、再度、揖(ゆう)
- 二拝二拍手一拝
- 宮形の扉を開けた場合は閉じ、揖(ゆう)をし、神前から退下
その2
- 1~2は同じ
- 二拝してから神棚拝詞(かみだなはいし)、後に二拝二拍手一拝
- 宮形の扉を開けた場合は閉じ、揖(ゆう)をし、神前から退下
その3
- 1~2は同じ
- 二拝してから祓詞(はらえことば)、後に二拝二拍手一拝、二拝、神棚拝詞(かみだなはいし)、二拝二拍手一拝
- 宮形の扉を開けた場合は閉じ、揖(ゆう)をし、神前から退下
※特別の祈願内容がある場合、祈願詞(祈願内容を記した文章)を神棚拝詞の後に続ける。その場合、「別辞(ことわ)きて白(もう)さく」と繋ぎ、その事柄を奏上し、「恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(もう)す」と結ぶ。
その他祝詞
- 祓詞(はらえことば):「かけまくもかしこき」ではじまるもっともスタンダードな祝詞。
- 大祓詞(おおはらえのことば):「高天原にかむずまります」ではじまる約900字のプロ仕様。6月と12月の末日に奏上すると良い。
- 略拝詞(りゃくはいし):「祓(はら)えたまい、清(きよ)めたまえ」ではじまる祝詞を簡略化したもの。短いので神社参拝の際におすすめ
『家庭の祭祀事典 神棚と敬神行事』は、値が張る本ですが、神道を勉強するなら中途半端な本を沢山買うよりコレ一冊のほうが余程ためになります。

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