SNSのシェアボタンをやめました

SNSのシェアボタンをやめました

ブログ運営WordPress

ブログにXやフェイスブックなどのシェアボタンを貼っている場合、ユーザーIDなどの情報がSNSに自動送信されます。このことは改正電気通信事業法(外部送信規律)により説明文をプライバシーポリシーなどに記載しなくてはいけません。

改正電気通信事業法(外部送信規律)は個人ブログでもアフィリエイトやアクセス解析を導入している方は対象です


ブログにシェアボタンって必要?

ブログ運営中の皆様こんにちは。ちょっとお聞きしたいのですが、あなたのブログには記事をSNSに投稿するためのシェアボタンって貼っていますか?

シェアボタンとはこんなやつです。

ブログのSNSのシェアボタン①

シェアボタンを例えば記事下などに置いていおくと、面白い!役に立った!!という記事の場合、ユーザーがXやフェイスブックなどにシェア(ポスト)してくれやすくなるからという理由で置いてる方も多いと思います。

 

しかし、こういうシェアボタンはサイトに訪れたユーザー情報を勝手に外部に送信してるって知っていましたか??

 

外部に送信といっても、ユーザーの名前や住所などの個人情報ではなく、どのページを見たとか、ブラウザは何を使っているかなどの情報なのですが、シェアボタンを付けているブログ運営者は、これらの情報を送っていることをユーザーに説明しなくてはいけないのです。

 

改正電気通信事業法の外部送信規律

これは、2023年の6月に施行された『改正電気通信事業法の外部送信規律』という法律によるものです。

詳しくは:
改正電気通信事業法(外部送信規律)は個人ブログでもアフィリエイトやアクセス解析を導入している方は対象です

上記ページの最後にも書いていますが、ユーザー情報の外部送信は、アフィリエイト広告や、アクセス解析だけでなく、SNSのシェアボタンを設置しているだけでも、ユーザー情報を外部に送信しているので、そのことをブログ運営者は説明しなくてはいけないんですね。

SNSの「ボタン」等の設置に係る留意事項

一部のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は、ログインした状態で、当該SNSの「ボタン」等が設置されたウェブサイトを閲覧した場合、 当該「ボタン」等を押さなくとも、当該ウェブサイトからSNSに対し、ユーザーID・アクセスしているサイト等の情報(※)が自動で送信されていることがあります。
SNSがユーザーID等を他の情報と紐づけて個人情報として管理している場合、当該ユーザーIDは個人情報となります。

このため、サイト運営者においては、SNSの「ボタン」等の設置を検討する際には、各SNSのプライバシーポリシー等を十分確認し、実態を正確に把握したうえで判断する必要があります。

また、サイト運営者は、SNSに情報送信されるような「ボタン」等をウェブサイトに設置する場合には、ボタン等を押さなくとも閲覧しただけで当該SNSに情報が送信されることがあることを一般の利用者が十分に認識するよう、当該SNSに情報が送信されていること及び送信されている情報の範囲等をプライバシーポリシー等においてわかりやすく明示する等、丁寧にご対応ください。

SNSの「ボタン」等の設置に係る留意事項 |個人情報保護委員会

で、SNSシェアボタンですが、最近のブラウザには、記事をシェアするための機能も付いていますし、いちいち説明も面倒なのでいらないんじゃない??ということで、試しに外してみることに。

 

各ブラウザによるシェア機能

ブラウザのSNSのシェアボタン①

ブラウザのSNSのシェアボタン②

COPYボタンだけあれば十分

外すと言っても、Xやフェイスブック等のシェアボタンは個人情報保護の観点から不要と判断したのですが、それでは寂しいので「COPY」ボタンだけ残すことにしました。

SNSのシェアボタンをやめました(Luxeritasのカスタマイズ画面より)

ブログのSNSのシェアボタン②

「COPY」ボタンとは「COPY」ボタンの部分にも書いていますが、記事タイトルとURLをクリップボードにコピーするための機能で、これなら個人情報をSNSに送信はしませんので安心です。

 

この「COPY」ボタンは、私が使っているWordPressのテーマ”Luxeritas”のものですが、多くのサードパーティ製のテーマやプラグインには付いていると思いますのをそれだけを使えば良いと思います。

 

考えてみると、私自身も自分の記事をXなどにシェア(ポスト)する時にはCOPYボタンしか使っていませんでした。

 

ただ「COPY」だけでは意味がわからないと思うので、補足説明は書いたほうが良いとは思いますけど。

 

まとめ

ブログ運営者は、改正電気通信事業法(外部送信規律)により、ユーザーの個人情報を外部に送信している場合、その内容と利用目的、送信先を明らかにする必要がありますが、不要なものは極力カットしたほうが良いと思いこの度SNSシェアボタンを削除することにしました。

SNSイメージ

削除といっても「記事タイトルとURLのコピーボタン」を設置しておけば、例えば記事をXなどにポストしたいというユーザーがいたとして不便はないと思うので問題ないのかなと思っています。

 

ユーザーの個人情報を外部に送信しているのに、説明文を記載せずにいると、最悪の場合罰金刑もあり得るとのことなのでしっかり対応しておきましょう。

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Posted by Tsune